先に断っておくと、結果的に幸運にも疾患は見つかりませんでした。
発端
健康診断の一連の検査の最後に診察が設けられています。そのときに心雑音があると言われました。その場の診察ではなんとも言えないから、できれば精密検査を受けておいたほうが良いとのことでした。 放置しておくのも不安だったので、時間に余裕のあるタイミングで電話をして、循環器内科の予約を取りました。
武田病院循環器内科
ここでは超音波検査をしました。
担当技師が検査中に「少々お待ち下さい」と言って外に出ていきました。しばらくして別の医師を連れてきて、「このへんがわからんねんなあ」とか言いながら 2 人でぶつぶつ言いながら検査が進みました。
正直検査中に「わからない」という単語を出されてかなり不安でした。
その後の診察の際に、「左上大静脈遺残」であると言われました。本来はアポトーシスによって胎児期に消えるはずの左上大静脈が残ってしまう先天性の心疾患 (心奇形) だそうです。珍しいものらしく、それゆえ超音波技師の人もすぐに分からなかったのだろうと理解をしました。
場合によっては手術もありえるとのことで、京大病院の心臓血管外科を紹介してもらいました。
京大病院心臓血管外科
1 週間後、今度は京大病院の心臓血管外科に行きました。とくに検査をしたというわけではなく、医師の診察を受けただけでした。
とりあえず心配はないけど、念の為もう一度循環器内科を受診するよう言われました。
カルテには
- not so ill
- heart no murmur
などと書かれているのが見えました。言葉上は問題ないとはいっても、疾患であることには変わりないしなあと思いました。
京大病院循環器内科
更に 1 週間後に心電図と超音波検査をしました。左上大静脈遺残の疑いがあるという前提で念入りに検査してもらいました。
その後診察が行われました。結論から言うと、左上大静脈遺残を含めて心疾患はありませんでした。左上大静脈が残っている場合、そこから血液が流れ込んでくるわけですが、エコー画像からはそれっぽくも見えるんだそうです。
運動するのも問題なく、心配いらないとのことでした。
3 週連続の検査を終えて
中学高校で長距離をごりごりにやっていたので、先天性心疾患と言われてかなり驚きました。普段もランニングをしていますし、走れなくなるんだろうかとも思いました。
結果的には心配ないとのお墨付きをいただいたわけですが、この 2 週間は不安でした。でも不安を取り除くためにしっかり検査ができて良かったと思います。とくに心臓の異常は命に関わる可能性も高いでしょうし、少しでも懸念材料があるなら検査をおすすめします。